ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。日々忙しい生活を送る中で、ストレス解消の方法はさまざまありますが、ダンスをするのもそのひとつですね。
ホアイ そうですね。心地よいリズムと体を動かすダンスは良いですね。今日のこの時間はハノイにあるブラジルのダンス ズークの愛好者についてお話しましょうか？
アン いいですね。ハノイ市内中心地マイハックデ通りにある30平方メートルほどの部屋がハートズークダンスクラブのズーク練習会場です。部屋の中に、クラブのメンバーはブラジルの音楽に乗って、ズークを熱心に練習しています。
現場の音
この音楽を耳にすると疲れがふっとぶような気がします。ハートズークダンスクラブの講師ホアイ・フォンさんはズークダンスについて、次のように語りました。
（テープ）
「ズーク（Zouk）はフランス語で「パーティ」「フェスティバル」という意味があります。元々はカリブ海のフランス領、マルティニークやグアドループなどで発祥した音楽のジャンルでした。踊り方は90年代ブラジル人アーティストがパリで大流行させた「ランバダ」がルーツです。ズークの音楽は独特なリズムがあります。現在、多くのＤＪアーチストがポップスにズークの音楽を取り入れています。ズークの踊り方ですが、踊り手は基本的なレッスンから始まらなければなりません。これは体のそれぞれの部分が個別に動かすということです。これは簡単だと思われる人もいるかもしれませんが、うまくなるためには、1ヶ月から人によって1年かかることもあります」
アン ホアイ・フォンさんの話でした。ハートズークダンスクラブはズークの踊り方を教える初めてのクラブです。このクラブはベトナムにおけるズークの普及に活躍しています。先ほどのホアイ・フォン ( Hoai Phuong) さんはさらに次のように語りました。
（テープ）
「ズークを踊る時の最も面白みは音楽と踊る相手とのつながりです。ズークの音楽は自由で、踊り手は自由に踊ることができます。私自身はズークを踊る時、新しい振り付けをしましたが、これと同じものを2度とやることはできません。特に、ズークを踊る時、踊り相手とのつながりは本当に素晴らしいです。サルサと違って、ズークを踊る時、踊り相手の息を感じるほど密接します」
アン ホアイ・フォンさんの話でした。では、ここでちょっとティータイムにして、歌をお聞きいただきましょう。
歌 をお送りしました。
話を続けましょう。45分間、ズークの練習をしてから、休憩がありますが、クラブのメンバーの多くは休憩を取らずに、自主練習を続けています。その中の一人であるトゥ・ホアイ ( Thu Hoai) さんは次のように語りました。
（テープ）
「ズークを踊る時、自分と音楽、そして、踊り相手とのつながりが好きです。音楽が始まると、私と踊り相手はまずはじめに互いに抱きあいます。これを通じて、私たちは周りのすべての物事を忘れるほど互いに特別な感情を交わします。二人はズークのリズムに乗って踊ります。ズークは本当に素晴らしいです」
アン トゥ・ホアイさんの話でした。ハートズークダンスクラブは週に2回ズークを教えますが、その他、ズークに関するセミナーや公演なども行われます。毎年10月に、「ズーク・ファクター・心のつながり」をテーマとしたイベントが開かれます。
ホアイ このイベントにオーストラリア人の有名なズークのアーチストであるSandi & Audrey Isautier も参加します。ハートズークダンスクラブの責任者マイ・バン・ビン ( Mai Van Binh) さんは次のように語りました。
（テープ）
「ズークは愛の踊りです。ここでの愛は人と人との愛、音楽に対する愛、ダンスに対する愛、ひいては平和に対する愛です。その理由で、ズーク愛好者は９月21日の世界平和デーをインターナショナル・ズーク・フラッシュモブの日にすることにしました。すべての人々がズークを踊り、最も素晴らしいことを願っています」
ホアイ マイ・バン・ビン ( Mai Van Binh) さんの話でした。なお、フラッシュモブというのは世界150都市の団体が同じ日に同じ曲で同じ振付けのパフォーマンスをいきなり始めるということですね。
アン そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。「歌」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はブラジルのダンスであるズークの愛好者についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。